「急速充電インフラ」 | PEアジア


「急速充電インフラ」

経済産業省の「電気自動車普及環境整備実証整備事業」が20099月よりスタートするというニュースを見た。ガソリンスタンドなどの給油ビジネスが成立するかを含めて取り組むという。

電気自動車は不十分な航続距離という点で不安を抱えている。急速充電設備が広く普及することがその一つの解決方法であろう。その意味でどのような知恵が出るか楽しみにしている。「電気自動車は排ガスをださないから良い。」「充電が頻繁で、遠距離走行に向かない。」などと水掛け論が延々と続くのをどこかで断ち切ってもらいたい。

 

無用な「メールの連続」というeメールゲーム理論があるという。待ち合わせを打合せした場合、相手が心配していると思い、「了解」という受信メールを送る。通常はそこで途切れるが、二人の間に通信内容の不安が残るとどこまでも返信メールが続くという。不安が消し去れないからである。

 

電気自動車の場合も、ユーザーが「これで安心だ」という状態つまり「不安が払拭されるまで」議論が続くことになる。その不安を断ち切るのは誰か、どのようにするのか。電気自動車はモーターを使い動力性能的には問題ないということは広く認識されている。電気自動車の車両性能の問題ではない。社会やユーザーの不安をどこで絶つか、どこであきらめの領域まで技術と議論が煮詰まるかにかかっている。

電気自動車は「街乗りに使うには十分だ」というように一方的にユーザーの意識変革や適応能力に期待するだけでは不安を完全に解消することにならないように思う。システム的に、また、ハード的に完全な交通手段の一つとなる日が来ることを願っている。

 

  技術者の端くれとして、電気自動車のコストや、構成要素(バッテリーやモーター、制御回路等)の部品製造に関わる環境負荷は勿論気になっている。(C