子供の頃、ミツバチをなめてみたことがある。友達が、「ミツバチをつかまえて頭を抜くと胃袋(?)も一緒に抜けてきて、その中に蜜がたまっていて甘い」というのだ。ハンカチを手のひらに広げ、ミツバチを捕獲してから頭を引き抜いてみた。なめてみるとかすかに甘いような気もした。
ミツバチは小さな花が作ったわずかな蜜のそのまた一部を吸い取って、巣に持ち帰る。人間は集められた蜜を取り出して、蜂蜜として商品化する。分散型の資源を集めて利用していることになる。
新エネルギーの開発、都市鉱山への注目など、広く分散している未利エネルギーや資源を効率よく集め、利用することが注目されている。「薄く広く集める」という発想の転換だという。
わずかな単位面積当たりでは小さなエネルギーではあるがそれを利用する太陽光発電しかり、使用済み携帯電話端末から希少金属を回収するという試みもまた「広く薄く集める」という発想に近い。空気や排水中の熱を広く集めるヒートポンプ、海水中に溶けているウランや希少金属を回収する試みも同じである。
環境という面から考えると、「広く薄く集める」には効率が良くなければならないし、その方法やプロセス、装置やシステムに使われる材料も環境負荷が小さいということが肝心である。
結果にいたるプロセスのすべてを考慮するライフサイクルアセスメント( LCA )の出番だ。環境負荷の小さい資源やエネルギーを得る手法や製品はどれか判断したくなる。
ところで、「蜂蜜作り」は環境負荷も少ない効率の良い産業かもしれない。どこかに環境負荷の高い落とし穴があるのだろうか、養蜂家に話を聞いてみるつもりである。( L )
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