混んだ電車でたまたま前の席が空いて座れた。きらびやかなペティキュアで飾ったつま先が目に入った。タマムシのような金属的な光沢を放つ色とりどりの色だった。「こういう感覚なんだ・・・この人は」と一瞬ビックリしたが、何かその女性の生命力と自己主張する迷いのなさを感じた。
最近自動車メーカーの総力戦は企業の生存に向けての生命力を感じる。
新興国や将来のマーケットを見すえて、新車開発が華々しい。特にガソリン車。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)だけが環境配慮型の自動車ではないぞといわんばかりにガソリン車の燃費向上が素晴らしい。HV並の燃費でしかも低価格の車が2010年後半からから来年にかけて発表される。エンジン燃焼効率の改善、アイドリング停止装置、無断変速機の採用、車台の軽量化、部品の削減や軽量化など、自動車技術者の底力を見せてくれるはずだ。
経済産業省は2020年に新車販売に占めるHV やEVといった次世代車の割合を、現在の約10%から最大50%に高める目標を掲げている。つまり50%のガソリン車が主流なのである。だからガソリン車に元気が出ないと自動車産業全体の活力がそがれるのだ。
やや無理があるのを承知で、強引に言えば、ガソリン車はガソリンというエサを与えると動き出す肉食系自動車。電気自動車は電気という目に見えない“気”を取り込んで動く草食系自動車というイメージだろうか。肉食系自動車にはこれからも頑張って欲しい。ガソリン車がこれからも“エコカー”として進化していくことを期待している。
HV やEVも新技術開発が進むはずだ。燃料電池車なども開発が進むかもしれない。自動車の主役をかけて技術のバトルが繰り広げられる。
ライフサイクルアセスメント(LCA)で車の一生で発生する環境負荷を見てみると、ガソリン車も次世代車といわれる車といい勝負ができるところまで来ていると予想する。車両トータルの構想力と構想を実現する技術とその検証が問われる時代が来ている。これからは車両開発でLCAをうまく使い、商品力を分かりやすくアピールするかの智恵比べの時代になったような気がする。(L)