7月は、ワインに関連した夢を見ているような話題で楽しませてもらった。
17日にはフィンランドのオーランド諸島付近のバルト海で沈んだ難破船から地元ダイバーが世界最古のシャンパンのボトルを発見した。1780年代に製造されたとみられるもので、ボトルで30本。現存する世界最古のシャンパンとして1本当たり5万ユーロ(約560万円)の値がつくのではないかという。
日本では、物質・材料研究機構が「赤ワインで一昼夜煮込むと、電気抵抗がゼロになる超電導物質ができる」という不思議な現象を発見した。この現象を示すのは。鉄・テルル・イオウの化合物で、もともとは超電導物質の性質は持たない。しかし、酒に浸し、セ氏約70度で24時間加熱すると鉄系の超電導物質に変化し、絶対温度約8度(セ氏265度)で超電導状態になることが分かった。
超電導物質は電力損失をなくすために幅広い応用が見込まれ、多くの科学者が血眼になって超電導の仕組みを解明している。最先端のホットな材料である。それがワインで実現できるというのはどういうことか。
どうして金属の化合物をワインに一昼夜浸しておこうと思ったのか。肉ではないのだからまさか金属の塊をワインに浸すなんて普通は思わないはずだが・・・。
鉄・テルル・イオウ化合物は、長時間大気にさらすと超電導になる現象に着目していたようである。大気に含まれる水蒸気や水蒸気の成分である酸素や水素のほか、酸素と水素原子をともに含むアルコールでも実験してみた。たまたま、研究室の宴会で飲み残した赤ワインが手近にあったため。実験したところ、面白い現象を見つけたということらしい。白ワインやビール、日本酒、焼酎、ウィスキーでも同様の結果だった。効率は赤ワインが最も高く、白ワイン、ビールが続いたという。
研究一途の世界でも、とんでもないところでヒントが出てくるものだと思う。何が原因物質でどういう仕組みで超電導物質が形成されるのか。新しいテーマが発掘されたのだ。
念じている人には神様がプレゼントをくれるのだろうか。私はLCA(ライフサイクルアセスメント)をエコ検証のツールとして活用することを日ごろ考えている。私にはまだ神の啓示が届いていない。まだ念じ方が浅いということかもしれない。(L)
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